たまにライトノベル

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14』 問い直したことに意味があるかと問われれば

 

 

季節はまた春を迎えようとしていた。
同じ日々を繰り返しても、常に今日は新しい。悩み、答えに窮し、間違えを繰り返しても、常に飽きもせず問い直すしかない――新しい答えを知るために。
言葉にしなければ伝わらないのに、言葉では足りなくて。いつだって出した答えはまちがっていて、取り返しがつかないほど歪んでしまった関係は、どうしようもない偽物で。
――だからせめて、この模造品に、壊れるほどの傷をつけ、たった一つの本物に。故意にまちがう俺の青春を、終わらせるのだ――。
過ぎ去った季節と、これから来る新しい季節。
まちがい続ける物語が終わり……そしてきっとまだ青春は続いていく。シリーズ完結巻。

 

 

 

最終巻だよ。最終巻!

いや、ようやくですよ。ようやく

まーーーーまたされたよね。どんだけ待ったか。まぁでも待って良かったよね。。ちょおおおおおおおおおおおおおお良かったもん。

正直期待してなかったよね。まぁ取りあえずそれになりに?そこそこ?ある程度は?って感じに終わってくれればそれでよかったんだけど、とんでもないもん最後に持ってきたよね。僕は今までの俺ガイルで圧倒的に一番面白かったと思ってるんだけど、他の人はどうなんだろうなぁ。まぁ見た感じ、評判は良さそうな感じだけど

 

いやさ、何がよかったって、全部だよね。マジでぜーーーーんぶ良かった。俺ガイルでここまで文句なかった巻、ないよ、ない

9巻以降は本当にどうもノレないし、作者の文体も安定しないし、正直もうぐだぐだだったわけじゃないですか。(個人の意見です)まぁ13巻は面白かったし、方向性も見えてたのでいけるんじゃないかなぁぐらいには思ってたけどさ。まさか、こんなもんもってこられるとは思ってねぇよ。何考えてんだよマジでってキレちゃったもん。

まぁそんな話はどうでもいいんだが14巻だよ14巻。14巻の話がしたいんだよオレは

まず文体が安定してたってのがでかいと思った。読んでてシリアスとコメディのバランスが取れてたと思う。まぁ慣れたってのもあるような気はするけど。

でもやっぱり、方向性が決まったてのが一番デカかったんだろうな。

青春ラブコメっていう方向によ。。

まーーーーーーーーじで振れきれてたよ。読んでてそういや俺ガイルって青春ラブコメだったんだなってしみじみしたし。

内容に関していえば今までの特に9巻のリフレインなんだよね。これがまーーーーーーーーーじで凄くて。。分かってんのかよオタクはよ。マジで。まず間違いなく意識して書いてたのは間違いないんだけど、これ何がすごいって今までの迷走(個人の意見です)に意味が付与されたんだよね。9巻の最後で求め続けるで終わったのに対して、実際にぐだぐだと迷走して求め続けたからこそ、14巻が光り輝いた。

正直な所9巻のテーマである”””言葉”””の不確かさっていうのに対して僕は書き方が浅いと思ってたんだよね。確かに八幡の言う””本物””っていうのは抽象的でだし、あのすれ違いもまぁ悪くはないんだけど、でも言葉の不確かさって所まで言えるほど、そこに注力してたとは思えなかったし、流石にちょっと言葉舐め過ぎじゃない?みたいな気持ちはあった。あったんだよ。

でも14巻ではストンと落ちた。どれだけの人が納得したかは知らないけど、僕は14巻では、納得できた。あぁこの作品を一語でまとめたくないし、感情を言葉にはできないってそう思った。もうね。勝ち。これを思わせた時点で渡航の勝ちなんだよ。

だからこそ9巻以降の迷走は必要だった。そしてもう一度問い直すことに意味はあった

あったんだよ

ただね、渡航先生が最初からこれを考えてたとは思えないんだよな。そもそも考えてたなら、こんなに完結するまでに長い時間かけてないからね。10巻とか本気で””本物の中身って奴の答えを出そうとしてたんじゃねぇのかなとは思う。

でもね俺ガイルって作品は思想書でも哲学書でもねンだわ。。

──────青春ラブコメなんだよ

確かに14巻は俺ガイルのテーマである””言葉””を上手く使ってた。でもそれ単体で成立してたわけじゃないんだよ。青春ラブコメ。それこそがこの作品の核だった。

言葉なんて、出ない。

好きだなんて、たった一言じゃ言えない。

それ以前の話で、それ以上の問題で、それどころじゃない感情だ。

あたしは、あたしたちは、初めて本当に恋をした。

 

な?これなんだよ。テーマである言葉と青春ラブコメをちょーーーーーー上手くミックスさせてたよ

 

まぁでも俺ガイルが本当に青春ラブコメっやてたのって14巻だけなんだけどね

でも、でもね、だからこそ溜めてたからこそのカタルシスだった。。

特にその青は、月日に色あせても変わらず青い。のラストの平塚先生の好きってだけじゃ足りない、からの雪ノ下のあなたが好きよ。比企谷くんはマジで余りに芸術すぎて完全に言葉を失ったもん。マジでパーフェクト。文句ねぇよ。マジで。

最高の青春ラブコメをありがとう。ありがとう渡航先生。ありがとう俺ガイル。