『イリヤの空、UFOの夏』いつか終わる夏

 

 「6月24日は全世界的にUFOの日」 新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った……。

 

 

イリヤの空、UFOの夏。言わずと知れたライトノベルの傑作だろう。ぼくがこれを読んだのは二年前のことである。名前自体は前から知ってたものの、その時はライトノベルに対してそこまでの興味がなかったため、読むに至るまではいかなかった。それでも秋山瑞人という作家の文章力はすごいってのはよくインターネットで見たし、イリヤの空自体、ライトノベルの最高傑作だなんて言われてることも結構みたりしていたので、読むときはそらもう、ハードルが上がったものだ。ただそれと同時にそこまでのもなではないだろうなぁという気はしていた。

内容自体に関しては、ともかく、文章に関してはどうにもそこまで凄いと言われても、あんまり信じられなかった。というのも某掲示板のラノベ作家文章力ランキングみたいなのがあって、名前は出さないが、この作家と同じ程度なら、そりゃ上手いは上手いんだろうけど、ネットで神格化されるレベルではないんじゃないか?ってのがあった、あとほかにも、ラノベ以外の作家でも、どのぐらいの作家かってのがあって、それでもそれぐらいなら、そこまで神格化されるレベルじゃなくない?みたいなのもあったそんなこんながあって、ハードルは上がっていたが、あまり期待はしてないかった。文章に関しては。

 

まぁで、実際に読んでみたら一発で成層圏までぶっ飛ばされた。半端じゃない衝撃を受けた。こんなにすごいのかと、こんなやつが現代日本にいたのかと、そんなに期待してなかった、文章の方で完全にやられたのだ。第三種接近遭遇、この章のプールなんだよな。中学二年の最後の夏休みの日に浅羽直之が、学校のプールに忍び込んで、伊里野を見付けたとこからは、完全に小説の中に入った。こういう体験はそうそう出来なくて、だから本当に衝撃を受けた。一行、一行が頭にすっと入ってくるのだ。白昼夢みたいだなと思った。そうしてこの章のラスト、伊里野が転校してくるシーン、鼓動が早くなって、息をするのすら忘れていた。セミの声が聞こえた。読み終わった後に冷静に考えると、余りにもベタ、最近のオタクである僕からしたら、何の面白みもない、ありがちな導入。ただ、読んでいるときは、そんなことは考えられなくてただただ、圧倒されたのだ。これが、文章の力でなければ何なのだろう。このとき、秋山瑞人の文章にただただ圧倒されたのだ。

 

考えてみれば当たり前だ、と浅羽は思う。

夏休みが終わると同時に、夏が終わるわけではないのだ。

夏はしばらくは続くのだ。

 

UFOの夏だった。

 

 

 

このイリヤの空って物語は、夏が終わらないんだよね。終わってるはずなのに終わらない。現実でも年々夏は長くなっていって、だからって訳でもないけど、八月の終わりが夏の終わりにはなっていない。九月になっても外でりゃ暑い日はあるわけで、それでも学校には行かなきゃいけないわけで、なんつーかそういう時ってあったよなみたいな、そんな感じ。イリヤの空ってのはそんな夏が完全に終わるまでの、ひと夏のボーイ・ミッツ・ガール。話はちょっと逸れるけど、そういう物語だとぼくは思ってるので、なんかセカイ系だの言われても、そんなもんでイリヤの空をくくんじゃねぇ!みたいな、そう言う気持ちがないでもないんだよなぁ。。。

 

 

イリヤの空、UFOの夏。ストーリーに関してはそんなにめちゃくちゃに面白いわけではないんだよな。勿論秋山瑞人以外が書いててもそれなりに面白いだろうなっていうレベルの面白さはあるけど、やっぱ文章ありきなんだよな。この話。まぁそういうこというと、小説自体がそうだろって話ではあるんだけど。。この秋山瑞人って作家は異常にシーンの切り取り方が上手いんだよ。一文のはめ込み方も。だから、イリヤの空でも好きなシーンがいっぱいあって、特に好きなのは、ここでも上げた、プールと転校してくるシーン。他には、ほ兄ちゃん大好き夕子ちゃんが、伊里野の髪を切っている浅羽直之を見た時のシーン、マイムマイム

自分は一体、何を失おうとしているのだろう、のあのシーン、どれもこれもが最高なのだ。何が言いたいかっていうと、秋山瑞人はめちゃくちゃすげぇし、イリヤの空、UFOの夏は阿保みたいに面白いってこと。たまに今の子には受けないかもなってのを見るけど、時代は関係ない、今中高生が読んでも面白いって感じてくれるはず、そう思ってる

『弱キャラ友崎くん』と『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

 

人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。

だって、人生には美しくシンプルなルールがない。あるのは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。

だから、クソゲー
あまたのゲームに触れ、それらを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。

――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言いきった。

生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。
しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって? 

……普通は、そんなの信じない。
だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ! 

 

 

 

 

 

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

 

青春は嘘で欺瞞だ。リア充爆発しろ!
ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学園一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」だったーー。
さえない僕がひょんなことから美少女と出会ったはずなのに、どうしてもラブコメにならない残念どころか間違いだらけの青春模様が繰り広げられる。
俺の青春、どうしてこうなった?

 

 

 

 

弱キャラ友崎くんってやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。と関連性が高い、というか、かなり意識してるよね?と前々から思ってたので、ここ意識してるんじゃねぇかな~みたいなところを上げてく。「作者の人そこまで考えてないよ」って言う話になってくと思うので、話半分と言う感じで。。。いや、半分もない。。。。

 

あ、弱キャラ友崎は三巻まで俺ガイルは9巻までのネタバレがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、最初に同じレーベルからでてるからこそ、読者の意識が俺ガイルへと向きやすいってのはあるだろう。これがもし違うレーベルだったらポスト俺ガイルなんてのはあんまり言われてないんじゃないかな。まぁ今よりはってだけで言われるには言われるだろうけど。

次に作品の共通項として、同じ青春ラブコメであり、一番最初のモノローグの人生はクソゲーだ。の下りがそれとなく意識してるのかな?ってぐらいは多分俺ガイルを読んでいる人間ならそう思うだろう。ただ弱キャラ友崎くんは俺ガイルと同じ方向に進む作品ではない。というのも、日南葵の存在があるからだ。この日南葵というキャラクターがいるため、友崎君はリア充を目指すことになる。ここまで読んで思ったことは、この作品は俺ガイルへのカウンターの作品であるという事。正確に言えば俺ガイルと言う作品が、アンチリア充と言う訳ではないが、そういう作品であるといってもまぁそこまでおかしくはないため、弱キャラ友崎君は俺ガイルへのカウンター作品と言えるだろう。

であるなら最初のモノローグもわざとフォロワー作品であるかのように書いてる可能性もある。そうすることによりカウンター作品として分かりやすくなるからだ。

他にも弱キャラ友崎くんの一巻では、俺ガイルの文体の真似事がされている。最初読んだときは、劣化フォロワーだなぐらいしか思ってなかったが、あれも多分俺ガイルへのカウンター作品として読者に分かりやすく提示するためにあえてやったことなのではないかと思う。と言うのも文体の真似は最初だけだったからだ。

「ちょ、ちょっと待て。えっと、なんで俺がそこまで......言われなきゃならないんだよ?」

「事実を言っただけだけど」

「事実、だからって......い、言っていいことと悪いことが、あるわけでだな」

「なにそれ?」

「よく知りもしないやつに、こ、向上心だとか負けたまま放棄?だとか......そういう説教をされる筋合いはない、失礼だろ、と、言いたいわけで......」

「人に失礼だと思うなら、まず口に物を入れたまましゃべるのをやめるべきじゃない?」

「なんも入れてねぇよ!」 

 

 

まぁそんな俺ガイルへのカウンター作品である弱キャラ友崎くんだが、アンチリア充へのアンチテーゼだけではなく、じつはもう一つ俺ガイルへのアンチテーゼが込められていると僕は思っている。それというのも、比企谷八幡が欲しているものだ。

比企谷八幡というキャラクターが一歩踏み出したのが9巻であり、そこで欲したものは酸っぱい葡萄だった。「俺は、本物が欲しい」この比企谷八幡が欲しているものを、日南葵は否定する。そんなものは存在しない。だから常に上を目指すべきだと。だからこそ友崎君もそれに従って行動していた。ただ、厳密にいえば俺ガイルで扱われている本物と弱キャラ友崎くんで扱われている自分が本当にやりたいことは違うものだが、

言語で証明することの難しさ、抽象的な問題という点については、同じことだと考えている。

弱キャラ友崎くんと言う作品はこの二つの俺ガイルへのアンチテーゼを抱えている。

ただ、この展開が続いていたのは二巻までであるのは読んでいる人間ならわかるだろう。日南葵の考え方に友崎君が異を唱えたのが、三巻である。これが何を示しているかと言えば、俺ガイルが9巻で到達した舞台に三巻で到達し、同じ土俵に入ったという事だ。弱キャラ友崎くんで二巻までは否定されてきた考えである、俺ガイルへのアンチテーゼを友崎君がそれは違うんじゃないかと、本当にやりたいことは存在するんじゃないか、それをやるべきではないのか、そう主張しているのだ。これによって、弱キャラ友崎くんは俺ガイルと同じ土俵に立ったのだ。

 

俺だけは、こいつに必勝を叩き付けることができるのだ。それは俺が俺の目的を達成するためだけに作った、本来なら俺以外は誰も上がってこないような、本当に身勝手な土俵なのだけど。こいつは、こいつだけは、そこに上がってきてしまうのだ。だってこいつは、相手の土俵に立って正面から潰すことを選び続ける、根っからの負けず嫌いなのだから。 

 

この友崎君のモノローグは、ただのカウンター作品としてじゃなく、俺ガイルと同じ土俵に入って、叩き潰すという宣戦布告にどうも思えてしまったのだ。

 

 

こんなとこです。ほぼほぼ僕の下らない妄想でしかないよな気もするけど、ここまでカウンター作品としてクオリティの高い作品、そうみかけないよなぁ。。。

ライトノベルでは、流行に対するカウンターはすぐ出てくる印象だけど、ここまでレベルの高いのは、そうみない。まぁ憶測の産物でしかないのだけれど

『青春ブタ野郎』シリーズ  やさしさとやさしさの手をつないで

 

図書館にバニーガールは棲息していない。その常識を覆し、梓川咲太は野生のバニーガールに出会った。しかも彼女はただのバニーではない。咲太の高校の上級生にして、活動休止中の人気タレント桜島麻衣先輩だ。数日前から彼女の姿が周囲の人間に見えないという事象が起こり、図書館でその検証をしていたらしい。これはネットで噂の不思議現象“思春期症候群”と関係があるのか。原因を探る名目で麻衣とお近づきになった咲太は、謎の解決に乗り出す。しかし事態は思わぬ方向に進み―?空と海に囲まれた町で、僕と彼女の恋にまつわる物語が始まる。

 

青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ないまでのネタバレあり

 

ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青春ブタ野郎シリーズについての感想をちょっと

 

この青春ブタ野郎シリーズという作品は鴨志田一が書いたことに意味がある作品だと思う。本来、こういう作者と作品を結びつけるのはあまり良くないことではあるが、どうしてもそういう風に見てしまったのでそう書く。

 

シリーズの一巻にあたる青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ないでは匿名の悪意が描かれている。初めてこの話をを読んだときは、さくら荘のペットな彼女のアニメがインターネットで炎上した出来事をどうしても連想させた。ぼくは、原作を読んでるわけではないし、アニメも途中で見るのをやめてしまったが、それでも見ていて気持ちのいいものではなかった。原作者である鴨志田一はもっとそうだろう。

 

だからこそ、青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ないを読んだときは、正直スカッとしたし、鴨志田一には匿名の悪意を露悪的に書く権利すらあると思った。

 

でも、鴨志田一が描きたいのはそんなものではなかった。このシリーズの一番大事なところってのはやさしさ以外にはないだろう。

 

「わたしはね、咲太君。人生ってやさしくなるためにあるんだと思っています」

「......やさしく、なるため」

「やさしさにたどり着くために私は今日を生きています」

「......」

「昨日のわたしよりも、今日のわたしがちょっとだけやさしい人間であればいいなと思いながら生きています」

 

この作品はすごくメッセージ性の強い作品だが、複雑なものではなく、やさしさとやさしさの手をつないでという、青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ないの第四章のサブタイトルにすべてが詰まってると思う。

 

安倍公房か誰かが、一言で言い表せるような作品ならわざわざ小説にする必要がないみたいなことを言ってたが、そんなことはないよなと。。。

 

ちょっと話を変えるけど、この作品でかい伏線回収が非常に上手い作品だが、そんなに大きくない伏線回収、読者の感情の動かし方もめちゃめちゃ上手い。例として、青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない。

 

「あのね、咲太」

「なんですか?」

「たぶん、咲太が思っているより、私、咲太のこと好きよ」

 

この麻衣さんのセリフは夢見る少女の夢を見ないで効いてくるんですよ。

ここだけ切り取るとただの激萌えセリフだが、シスコンアイドルの段階では麻衣さんがどれだけ咲太のことを好きか正直分かんない。だからこそ激もえセリフでもあるんだが咲太が思ってる以上に、読者が思ってる以上に、麻衣さんが咲太のことを好きだってのが夢見る少女の夢を見ないで描かれてる。

 

麻衣さんが咲太を連れて電車で遠くに行こうとするシーン、麻衣さんの普段とは全然違う、取り乱し方が、読者のこころを揺さぶる。さらにシスコンアイドルでのセリフが真実だったことをここで知るんですよ。だからこそ「ずっと一緒にいて......」なんて、言ってしまえば何のひねりもないセリフに心揺さぶられる。キャラのギャップの使い方がうまいんだよなぁ。

 

この作品キャラのギャップだけじゃなくて話のギャップの扱い方もすごいんですよね。

青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ないから一気に重い話になるが、なんでこんな急に重い話にしたのか意味が分からない、とはならないんですよ。

だって伏線が張ってあるから。完全に逆算されて作られてる物語だからこそ、読者は受け入れるしかない。何でいきなり交通事故なんだよ。何でいきなり病気なんだよ。ってのは通用しない。受け入れざる負えない。さらに重い話だって知らなかった人間は身構えることすらできない。ほとんど防御力ゼロで生死の物語を直視しなければならない。

そうはいっても翔子ちゃんやかえでに対しては大体の読者はある程度覚悟はしてたとは思う。だけどまさか咲太や麻衣さんにとは夢にも思わなかっただろう。かえでの話も不登校云々だけではなく生死まで突きつけられるとは思えないだろう。

それでもこの作品がそんなに巻数を重ねてなければ阿保みたいに感情を揺さぶられることはなかったと思う。実際のところは四巻のタメがあって嫌がらせのようにキャラが立ってるからこそ、この作品における生死は重い。

何が憎いって鴨志田一は間違いなく分かっててやってることなんですよ。

鴨志田一は感情を揺さぶる天才だよ

 

さらに言うと夢見る少女の前におるすばん妹ってのも間違いなくねらってる

何を狙ってるってメタ的な見方をさせないんですよね。どうせ死なないんでしょってのを考えさせたくなかったんだろうな。夢見る少女を読んでいるときにメタ的な見方をしようとしても、かえでがそれを許さない。どうしてもかえでのことがあるから、メタが許されない。まぁ麻衣さんは咲太の思春期症候群で助かるだろうなってのは割とすぐ考え付いたけど、翔子ちゃんがどうなるかは本当に全然分かんなかった。

 

 

話を戻してこの作品のテーマだけど、最終的に名前も知らない人間の善意によって収束される

夢見る少女の夢を見ないとハツコイ少女の夢を見ないでは一人の人間の限界を示される。人のやさしさってのは天井知らずではなく、限界があるものだ。だから夢見る少女の夢を見ないでは咲太は「僕は、......生きていたい」といった。そして麻衣さんを失って、やさしさの限界を知り、再び選択の場に立った時には麻衣さんを選んだ。

それでも諦めきれなくて咲太と麻衣さんのできる限界のやさしさと、名前も知らない誰かのやさしさで翔子ちゃんは生存する。翔子ちゃんが助かったのは、人間の善性、ほんのちょっとのやさしさが積み重なって、手をつないだ結果だと言えるだろう。

やさしさとやさしさの手がつながれた結果、人一人の命が救われることもある

 

初めてこの作品を読んでやさしさとやさしさの手をつないで、このサブタイの意味を理解したときは、ただただ感動した。本当に感動するいいお話し。この物語をあの炎上事件の後に書いたってところも含めていい話だと思う。鴨志田一があの事件を通して得た答えがこの物語だったらいいなって思う。もちろん作品単体だけで見ても最高に面白くて感動する話である。全人類に読んでほしい

 

 

最後に、おるすばん妹の夢を見ないでのライトノベルを使った叙述トリックはもっと評価されてもいいと思う。妹がお兄ちゃん大好きで、敬語でしゃべるってのをおかしく思えるオタクいるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『りゅうおうのおしごと!』 才人と凡人と夢

 

玄関を開けると、JSがいた――
「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」
16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に
押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。きゅうさい。
「え? ……弟子? え?」
「……おぼえてません?」
憶えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。ストレートなあいの情熱に、
八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していく――

 

 

このライトノベルがすごい!二連覇、アニメ化も果たしたりゅうおうのおしごと!の三巻と五巻についてちょっと書く。

 

 

この作品の大きなテーマとして天才だの凡人だの夢だのがあるわけだが、それらに対して大きく切り込んだのが三巻というわけである。この手の作品には欠かせないテーマではある。三巻でのメインキャラは清滝桂香であり、彼女は凡人側の人間だ。

生石飛鳥、山刀伐尽も凡人側の人間である。勿論凡人としてののグラデーションはある生石飛鳥からみれば清滝桂香は才人であるし、清滝桂香からみれば山刀伐尽は才人だっていう、そういうこと。

なら、三巻における天才側の人間は誰なのかと言うともちろん九頭竜八一と雛鶴あいの二人であり、三巻では天才側と凡人側の天才VS凡人という構図になっている。

 

姉弟子についてはまぁ、ここではあんまり触れません。

 

まず、山刀伐尽と九頭竜八一の対局の凄さについて、この対局何がすごいって、八一君はこの対局まで、読者からすれば天才だっていう認識があんまりなかったてことなんですよ。16歳で竜王なんて普通どうかんがえても天才としか思えないはずなんですけど、本人の自己評価の低さ、そして他者評価の高さ、さらにスランプに陥っていたこともあって周りからの評価は高くてもいまいち天才にはみえなかったんですよね。まぁあとは、単純に一巻での歩夢戦や二巻での月光会長戦での見せ場でも快勝というわけではなかったってところもあるのかなと。。

 

で、これの何がすごいっていうと、要するにタメですよね。タメてタメて爆発。

九頭竜八一はこんだけの天才なんだぞ!っていうのを、一巻でも二巻でもなく、才人と凡人と夢っていうテーマがメインの三巻で歩夢や月光会長という天才たちではなく、山刀伐尽という凡人側の人間との対局でやってくるっていうのがえぐすぎる。

これによって凡人側と天才側の両側のキャラが一気に光り輝くんですよね。なんていうかお互いがお互いを高めあってるみたいなそんな感じ。。

 

ちょっと話が逸れるけど、この対局の最後の山刀伐さん死ぬほどかっこいいんですよね

対局後にどうしても自分の気持ちを抑えられなくて八一君に強く当たってしまうんだけど、あれはいっちゃうよなぁと、ちょろっと努力しただけの人間に自分の今までの努力が踏みにじられるって耐え難いでしょう。ましてや自他ともに努力の人間だと思ってるのに、その努力を一瞬で才能によって追い越されるのは相当きつい。

でもそれでもそんなきつい状況でもすぐに、自らに驕りがあったと認めて「負けました。……ありがとう」といえる山刀伐さんかっこよすぎるんだよなぁ。。。

どうでもいい話だけどアニメだと八一君に強く当たる場面がないんですよね。。。。。。。。。。

 

 

次は桂香さんの話します。

まぁこの人三巻ではメインの人であり、りゅうおうのおしごと!の五巻までの話だと凡人代表の主人公みたいなもんで、死ぬほど泣かされました。

三巻だと結構きつい描写があって、特に好きなのが同窓会での話と姉弟子に土下座して先生っていう場所が本当に好きで、あそこのいたたまれなさ尋常じゃない。

 

どうしてこうなってしまったんだろう?

汚れてしまった我が身を振り返り、夢と現実の余りの乖離に、私は苦笑いすら浮かべていた。

こんな自分になりたいなんて夢見たことは、一度だってありはしないのに。

りゅうおうのおしごと!三巻p90

 

 あとは、努力の方向を間違えてたところも大好きであそこもやばい。努力してもダメだった。じゃなくて方向性を間違えてたってのがまた余計にきついんですよねぇ。。。

 

そんな桂香さんだけど、やっぱり三巻の最後天衣には勝つけど、あいには負けるんですよね。ぼくはこの敗北そりゃ負けるよなって思ったし、むしろ夢は叶わない方がきれいだとすら思った。だってここで勝っちゃたらご都合主義じゃん。現実の人間、物語ですら、努力すれば夢がかなう訳じゃないってのは知ってる。努力し続ければ夢は叶うなんて今日日きかないですよ。そんなこと。だからこそ、それでも僕は私は○○が好きなんだってのがぐっとくるわけじゃないですか。このりゅうおうのおしごと!の三巻なんかはまさにそういう話で、初めて読んだときはボロボロ涙こぼしながら読んだんですよ

文章ドーーーン!イラストどーーーーん!このシーンでは涙すら出なかった。感情がぼくを追い越していったので。。そのあと数ページ読んでとめどなく涙が溢れた

そんな最高の話しなわけだが、四巻ではまた、桂香さんの話が展開されるんですよね。正直四巻読んだときは意味が分からなかった。ぼくの中ではもうすでに終わった話だったんでそれ蒸し返してどうすんだよって気持ちがあった。だってあんなにきれいに終わってるんだから、スポットはあてないで、頑張ったけどダメでした。でももう気持ちの整理はついているので大丈夫です。ってそういう話でしょと。それだけの話なのにまたスポットあてても同じこと繰り返すだけだろとそういう風に思ってた。

 

結論から言わせてもらうとぼくが間違っていた。簡単な話桂香さんは夢をかなえた

努力し続ければ、諦めなければ夢は叶うなんて、今時小学生ですら信じない。なぜならそんなことは嘘だと知っているから。誰だって。

でもそれでも、信じたいと思っている人がいる。努力し続けている人がいる。

 

 

 『報われない努力はない。それを証明するために戦いました』

 

 この桂香さんのセリフは谷川浩司九段の手紙が元ネタらしいが、ぼくはこのセリフを読んだ瞬間涙が止まらなくなった。

いいんだって。凡人でも夢を叶えていいんだって。

このりゅうおうのおしごと!という作品では誰しもが夢を叶えているわけではない。

飛鳥ちゃんは女流棋士の夢を諦めたし、たぶんJS研のみんなが雛鶴あいに追いつくことはないだろう。その他にも挫折した人間、夢を諦めた人間この世界のキャラクター達はそんな人間を沢山見てきているとは思う。りゅうおうのおしごと!はそんなに優しい作品ではないし、現実の世界だってそうだろう。

 

でも、たとえ凡人だったとしても夢を叶えることがあったていいじゃん。夢は才人のものだけではない。凡人だってたまには叶えることがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妹さえいればいいを適当に語るのと、懺悔

 

妹さえいればいい。 10 (10) (ガガガ文庫 ひ 4-10)

妹さえいればいい。 10 (10) (ガガガ文庫 ひ 4-10)

 

妹がいる生活、はじめました。 

ついに千尋の抱えていた大きな秘密が、伊月たちの知るところとなってしまった。千尋から事情を聞かされ、表向きはそれを喜んで受け容れた伊月は、これまでどおり那由多とイチャイチャしたり、千尋を可愛がったりして、妹がいる生活を満喫する。『妹すべ』のアニメも好評を博し、招待された台湾のイベントでちやほやされるなど、売れっ子作家としても満たされた日々を送る伊月だったが……? 一方、重荷から解放された千尋にも、新たな物語が始まろうとしていた――。大人気青春ラブコメ群像劇、運命の第10弾登場!!

 

 

 

 

 

適当に語る。

 

妹さえいればいいはラノベ作家ものなんですけど、まぁ僕の中では一番ですねラノベ作家もののなかだと。まぁそんなにラノベ作家もの読んでないんですけど

雑にこの作品の良さを語ると、ビール!ボードゲーム!可愛い女の子ォ!!みたいな感じになるんですよね。分かりやすい感じですね。。。じゃぁ他にどんないいところがあるのって聞かれたら、独特の空気感だと思うんですよね。この作品ドラマっぽいんですよ。すごく。。邦ドラ系ライトノベルって勝手にいってるんですけど、このドラマっぽさが、ライトノベルっぽさと混ざり合って一種独特の雰囲気を作り出してるんだろうなぁと思って言って、確か妹さえいればいいのアニメの監督もなんかのインタビュー記事で似たようなこといってて、すげーわかるなーみたいな感じで記事読んでたのを覚えてます。

 

それでです。この邦ドラっぽさとラノベっぽさのバランス感覚が以上に優れてるんですよね。どちらにもより過ぎない感じで、他にもコメディからのシリアスに移行する緩急の付け方がまじで上手い。完全に音速 恐ろしく速いコメディからのシリアス、オレでなきゃ見逃しちゃうね

 

ちょっと懺悔タイム

僕は平坂読という作家の小説はこの作品が初めてでほかの作品は読んでなかったんですけど、正直な話見下してた時期もあったんですよ。はがないこと、僕は友達が少ないのアニメは見てて、正直対しておもしろくねーなーなんて思ってたわけですよ。リアルタイムで見てたわけじゃあないんですけど、僕が見たときはインターネットでは一部分を取り上げて晒してバカにして、そんなまとめブログをみてはちょっと小ばかにしてたじ時期ってのは確かにあった。まんま、妹さえいればいいに出てくる笠松青葉みたいなもんでしたね。まぁ特に向上心があったとかではないんで余計たちが悪いものですけどでも、ただ基本今も昔もROM専(死語)だったから特にインターネットでライトノベルに対する悪意のある、もしくは無自覚な悪意は垂れ流してないと思う。というかそうであってほしい。まぁでもどちらにせよアホだったなと。そういう話ですね。。。

 

話を戻しますけど、妹さえいればいいは、キャラとか構成とかもすごい上手いんで読んでくださいってことですね。あとこの主張は好きじゃないんですけど、それでも言いたい。熱量みたいなのはやっぱり感じる。ソウルが込められてるように感じるんですよソウルが。。。。。。

 

 

 

2018年 上半期 ライトノベルランキング10

 上半期ライトノベルトップ10やる。

あんまり数読んでるわけではないので、面白みがないとは思う。それとマイナーなのを挙げるとかはしない。そもそもメジャーどころしか読んでない。あとは割と客観的なものになるように配慮はしました。まあ、あくまで自分が思う範囲内の話だけれど。

 

あ、あと流石にこれ入れるのは面白くないなってのは外すか、順位下げてます。例としてはりゅうおうのおしごととか。基本新作メインで、まあ、新作そんなに入ってないんですけど^^;

 

 

じゃあ、やってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理想の恋愛なんて、現実にはなりえない。
日陰作家のぼくにできるのは、妄想満載の小説《ラブコメ》を書くことくらい。
なのに――
「私に恋を教えてください、先生!」
そんなぼくを恋愛マスターと勘違いした、演劇部のヒロイン・綾瀬マイ。
理想の恋愛を実現するため、綾瀬さんとのラブコメ研究が始まって……

「恥ずかしい台詞とかあっても……頑張りますから!」

あくまで演技指導だからね!? 脇役未満の“裏方”から挑む、青春ラブコメ攻略論!

 

1位です。

 

まあ、これに関しては悩むことすらなかった。ノータイムで決まった。めちゃめちゃ面白い。圧倒的青春感、ページをめくる手が止まらなくなるような疾走感。最高に面白い。文句なしで一番面白かったと断言できる。残念なところと言えば、メインヒロインがちょい微妙なところか。サブヒロインの目黒ナツキが強すぎるってのもあるかも。

まあでも僕はヒロインとしては綾瀬マイのほうが好きなんですけど。

 

あと、この作品ラブコメっていうでかいテーマをそのまんま作品にぶっこんでるんだけど、ラブコメが好きな人間にとってはありえないぐらい刺さる作品だと思う。

胸がしめつけられるんだよ。ギュってね。。。

 

あと、田中ロミオのAURA~魔竜院光牙最後の戦い~が好きな人間にもお勧めできる。

ラストの疾走感が似てるので。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かに胸を張れるもんじゃない。 でも、ぼくらには、「アニメ」がある。

「どんな人間であれ、一日でアニメを約57本しか観ることが出来ない」
ぼく、こと坂井九太郎が所属するアニ研は、上記のような世迷言を乱発する部長をリーダーとするダラダラ部活動(ちなみに30分アニメからCMを抜くとOPED含め実質25分だからそれで計算して57本らしい。なんてアニメバカなんだろう)。
部員はぼくと部長と、部長の幼馴染さん(女性。現実にいるんだ……なんてアニメキャラぽいんだろう)の3人のみ。
生徒会にも活動に目をつけられてるっぽいし果たして今後どうなるのかなと思っていたところに、来訪者が現れた。それはぼくの学年一番の美少女・岩根美弥美さん。彼女の出現を皮切りに、部には「アニメ」にまつわるちょっとした事件が次々と巻き起こり――?

 

2位です。

 

あらすじを見ずに買ったので最初ミステリーだとはしらなかった。期待してたのとは違っていたが面白かった。苦味をメインとして話を展開する日常ミステリーのアンチテーゼになるような作品だと思う。もちろん苦味がないことはないんだけれど、全体的に優しさに満ちている作品だと思う。特に好きなのが第二章の夕暮れのバニシングポイント

主人公のあのセリフは、すごい優しくてめちゃめちゃ好きなんです。

基本的にアニメを上手くミステリに落とし込んでいると思う。良作

 

あと第一章の追憶のアイリスアウトはたぶん氷菓を意識しているんだろうけど、個人的には氷菓より面白かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 8月をループする街“架見崎”。プレイヤーが命がけのゲームをするこの地で、最大手チームの2つ“平穏な国”と“PORT”が、ついに交戦する―そう予見した香屋歩とトーマは、戦いを「引き分け」に持ち込むため、もうひとつの大手チーム“架見崎駅南改札前”へ向かう。そこには最強のプレイヤー“月生”ただひとりが所属していて―「そんな風に我侭に、貴方はなにを目指すのですか?」「安全な世界ですよ。僕でも安心できるほどの」

架見崎全土を巻き込む戦いの裏側で、臆病な少年による、世界のルールを打ち破るための革命が、静かに進行する。

 

3位です。

 

頭脳戦が面白いライトノベル。キャラクター同士の駆け引きや、世界の謎に迫っていくのは、ワクワクするよねって話。モブキャラの掘り下げは多少くどいなと感じることもあるんだけど、メイン三人トーマ、香屋歩、秋穂栞、この三人の関係性はすごい良くてこの三人の絡みを見てるだけで面白いみたいなところある。河野裕の作品は初めて読んだが文章がすごい好きな感じだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対彼女作らせるガール!2 (MF文庫J)

絶対彼女作らせるガール!2 (MF文庫J)

 

絵馬の"練習彼女"宣言で注目されたことから、大地が学祭のミス・ミスターコンのクラス代表にみりあとともに選ばれた!? 男女ペア部門の審査に向け、大地は読モのみりあから特訓を言い渡される。そんなとき、普段からみりあを小馬鹿にしてくる杏南が転入してきて、みりあは絶対負けられない!!と激しく燃え上がる。「特訓メニューを変更するわ。合宿よ!!」当然のように絵馬も二人の応援にと合宿に参加するが、時折不安げな表情を見せはじめ……? 大地の学園生活は加速度的に変化していく!

 

4位です。

 

猪熊みりあたそマジでもえ~~って感じ。

はい、最近はやりの野ブタ。をプロデュースラノベ。まあ、僕ほとんど野ブタ。をプロデュースの話覚えてないんですけど。

この作品は2巻が本当に面白い。一巻はまあ、そこそこおもしれーなって感じなんですけど2巻でぐっっと上がったと思う。まず、猪熊みりあたそが萌え。萌えなんです。

あとは2巻はミスコンの話なんですけど絶対的な美と主観的な美ってのが描かれてるわけなんですけど、これの反転のさせ方が非常に上手い。うんでもって主観的な美を認めたあとの話の持って行かせ方がまーーーーじで上手い。さらに演技テーマのタイトルも最高。会場の雰囲気がどうなるかまで考えてんのまーーーーーーーじで上手い。めっちゃ面白いです。

 

ただそれだけに打ち切りは残念でした。あとがきもくっっっっっっそ痛い感じで3巻読みたかった。。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

錆喰いビスコ (電撃文庫)

錆喰いビスコ (電撃文庫)

 

 すべてを錆つかせ、人類を死の脅威に陥れる《錆び風》の中を駆け抜ける、疾風無頼の「キノコ守り」赤星ビスコ。彼は、師匠を救うための霊薬キノコ《錆喰い》を求め旅をしていた。
美貌の少年医師・ミロを相棒に、波乱の冒険へ飛び出すビスコ。行く手に広がる埼玉鉄砂漠、文明を滅ぼした防衛兵器の遺構にできた街、大蛸の巣くう地下鉄の廃線――。過酷な道中で次々に迫る脅威を、ミロの知恵の閃きと、ビスコ必中のキノコ矢が貫く! しかし、その先には邪悪な県知事の奸計が――。
愛する人を救うため、強弓が撃ち抜く冒険ファンタジー!

 

5位です。

 

なんつーか熱い。まあ、熱いよね。勢いで読ませてくる感じ。あとこれBL?よくわかんないんだけどなんかそういうのも良い。まあでも一番感心したのは始まり方と終わり方なんだよね。読んでる人はわかると思うんですけどめちゃめちゃ映画っぽいんですよ。

だからって訳じゃないけど、いい余韻が残るんだよねこのラノベ。

面白いです

 

 

 

 

 

 

 

 

君死にたもう流星群 (MF文庫J)

君死にたもう流星群 (MF文庫J)

 


二〇二二年十二月十一日。それは僕が決して忘れられぬ日。
その日、軌道上の全ての人工衛星が落下し、大気圏で光の粒となり消えていった。『世界一美しいテロ』と呼ばれたこの現象にはたった一人、犠牲者がいて……! 引きこもりの少女・天野河星乃を救うため、高校生の平野大地は運命に抗う。「まさか読み終わる頃に自分が泣いているなんて考えもしませんでした」「切なさ、絶望、一縷の望みと試行錯誤の日々、さわりだけ読むはずが先が気になってもう止まりませんでした」「この作品を読んで僕も夢を諦めたくなくなりました」発売前から多くの人を感動に巻き込んだ『宇宙』と『夢』がテーマの感動巨編スタート!

 

 6位です。

 

最初にいっとくと僕この作品あんまり好きじゃないです。基本私怨なんですけど、あらすじ読んでなくてタイムリープものだってしらなかったんですよね。過去に戻るまではめちゃめちゃ面白かったんですけど、戻ってからはすごい萎えてあんまり話が入ってこなかった。ならなんでこの順位にいるかっていうとそれを差し引いても面白くはあったからです。僕は好きじゃないんですけど。あと夢がテーマになってるんだけれど僕にはあんまり刺さらなかった。露骨すぎて押しつけがましさを感じてしまった。

 

ただポテンシャルはとんでもないものを持ってると思うのでこの先に期待したい。

そもそも一巻ではまだ全然話が動いてないんでね、それでもこの面白さってのはすごいとは思う。

 

 

 

 

 

 

 

オミサワさんは次元がちがう (ファミ通文庫)

オミサワさんは次元がちがう (ファミ通文庫)

 

大学二年の雪斗には気になる女性がいた。芸術科の小海澤有紗。無表情、無感情で人と関わろうとせず、そこかしこに絵を書き散らすも、その落書きが数百万の価値を生む百年に一度の天才。人とのコミュニケーションが断絶してしまっているそんな小海澤さんが気になり、なんとかお友達にこぎつけた雪斗。しかし天才との変わった交流を楽しむはずが、彼女の重大な秘密を共有することになり――。次元が違う彼女とのもどかしくピュアなキャンパスラブストーリー。

 

7位です。

 

オチが最高のライトノベル。よくできてるなって感じ。まとまりのある良作。

ラストの爽やかな〆もよし!!

 

 

 

 

 

 

 

 

賭博師は祈らない(4) (電撃文庫)

賭博師は祈らない(4) (電撃文庫)

 

バースでの長逗留を終え、ようやくロンドンに帰還したラザルス。リーラは徐々に感情豊かになり、観光がてらついてきたエディス達との交流も続く。賭場の馴染みからは、そんな関係を冷やかされる始末。ラザルスは賭博師として日銭を稼ぐいつもの生活へと回帰していく。
だが幸福そうに見えるラザルスの心を陰らせるひとつの懸念――。リーラという守るべき大切なものを得たが故に、彼の賭博師としての冷徹さには確実に鈍りが生じていた。裏社会の大物や警察組織にも目を付けられつつも、毎日を凌いでいたラザルスだったが……。
そしてかつての恋人である賭博師・フランセスとの因縁が、ラザルスに決定的な破滅をもたらすことになる。

 

8位です。

 

特にいう事もない。普通に面白い。強いて何かを語るならやっぱり心理描写であると思う。この作品基本的に心理描写がめちゃめちゃ上手い。話の流れとしてちょっとガバなところもあるけど、4巻ラストのラザルスの考え方の変化はすごく上手い

おもしろいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」 (MF文庫J)

ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」 (MF文庫J)

 

貫之は筆を折り、大学を去った。僕、橋場恭也の誰かのための行動は誰かの進むべき道を捻じ曲げた。そして僕は、今度は十一年の時を飛ぶ。シノアキは絵を描くことを辞めていた。ナナコの夢が叶うことはなかった。再び元の年齢へと強制的に戻された僕には、存在しなかったはずの幸せな人生だけが残された。これが、僕が作り直した人生だった。再びゲームディレクターとして働く日々が始まった。同僚の河瀬川や仲間たちと共に毎日のように起きるトラブルを解決する。きっとこれで良いのだろうと呑み込んだ。そして彼女は、微笑み言った。「いってらっしゃい」

 

9位です。

 

この作品も今更特にって感じではある。昨年のこのラノ6位なので。。。

まあでも、入れたかったので入れました。過去に戻って人生をやりなおそうっていう作品。3巻が割と衝撃的な幕引きだったんでどうなるのかなと思ってましたけど、面白かったです。モラトリアムな毎日を送ってる僕としては読んでてまぶしい、でもそのまぶしさが面白いんだとそう思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポンラバー (ガガガ文庫)

ピンポンラバー (ガガガ文庫)

 


かつて天才卓球少年と呼ばれた飛鳥翔星は、怪我のため卓球界から姿を消した。それから数年後、私立卓越学園の入学式に彼の姿があった。
そこは日本全国から集まった卓球エリートたちがひしめく最高峰の学園。翔星がこの学園に進学した目的は小学生時代に唯一敗北を喫した名も知らぬ少女を見つけ出し、そして勝利することにあった。
だが、入学初日にして彼は本物のエリートによる厳しい洗礼を受けることになる。
一年生最強の女子・白鳳院瑠璃に、怪我をしていた膝の弱点を見抜かれ、あっけなく敗北してしまう。敗北しうなだれる翔星に、瑠璃は「あなた、私のパートナーになりなさい」と告げる。彼女の目的は、才能のある彼とダブルスを組み、これまで一度も勝てたことのない相手、姉の紅亜を負かすことにあった。そして、その紅亜こそが、翔星が捜し求めていた、あの日の少女だったのだ。
学園最強女子・紅亜という共通の敵を倒すため、翔星と瑠璃は共闘関係を結ぶことになるのだが……

 

10位です。

 

 

スポコンライトノベル。スポーツを小説で書くのは割と難しいと思うんだけれどそれなりにかけてたと思う。キャラのノリが漫画っぽい。そこがあんまり好みではなかったな。ラストの展開は熱くて、読み終わった後は体を動かしたくなった。あと、無性にピンポンを見たくなった。アニメじゃなくて実写の方。

 

 

 

 

終わりです。

 

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