やる。年二回書くつもりなかったけどやっぱやる。基本新作重視で。いくらなんでも準新作ですらねーだろ、これってのは外してるよ。
じゃ、10位から
《フウ》――最下層の孤独少女。
友は小鳥のアサと、ジャンク屋の片隅で見つけた、古いラジオのみ。
《カザクラ》――マイペースな腹ぺこガール。
出会った瞬間からフウを「お兄ちゃん」と慕い、陽気な笑顔でつきまとってくる。
そんな二人が出会ったここは、世界にただ一つ残るヒトの国。異形の怪物たちが支配する果てなき砂漠の真ん中で、ヒトビトは日々の貧苦を喜びとし、神の使いたる王のために生きねばならない――。
だが、彼女たちが知る世界は、全部大ウソだった。
たくさんの知恵と一握りの勇気を胸に。今、《世界一ヘヴィな脱出劇》が始まる。
10位
管理された社会を描いているSFはたくさんあるがメジャーなものだと『1984年』がある1984年ではニュースピークといった思考を制限するために言語から制限していくやり方が行われている。『こわれたせかいのむこうがわ』でも似たような管理のされ方がされており主人公であるフウはそんな社会で生きている。そんなせかいでフウとカザクラはラジオを武器に立ち向かっていく。知識でディストピアを駆け抜ける良作
グラフィティ。それは俺と彼女の想いすら鮮やかに上書く、儚い絵の魔法―。ブリストルに留学中の大学生ヨシは、ある日バイト先の店頭に落書きを発見する。普段は気怠げ、だけど絵には詳しい同僚のブーディシアと犯人を捜索するうちに、グラフィティをめぐる街の騒動に巻き込まれることに…。
9位
グラフィティという珍しいものを扱ったライトノベル。作者が実際にブリストルに住んでいたのもあって確かな知識量と描写で描かれている。もちろんこれだけでも面白くはあるのだがこの作品の本質的な部分の面白さはグラフィティのくだらなさと向き合っているところにある。金にもならなく犯罪行為で大多数の人間からは煙たがられるそんな
くだらないものを何故やる?この作品では様々な理由でグラフィティをやっている人間がいる。話はどんどん大きくなり芸術論、人生といったテーマにまで行きつく。
くだらないものを必死に抱えて生きている僕たちに一つの解答を示してくれるライトノベル
親の再婚できょうだいになった水斗と結女は、元恋人同士。
“家族”らしさも板についてきた二人だが、ときおりあの頃の思い出が蘇り、やっぱりお互いが気になる日々で――。
そんな夏休みも半ば、伊理戸一家は父方の実家に帰省する。
「水斗くんじゃ~ん!! ひっさしぶりぃーっ!!」
水斗をハグで出迎えたのは、親戚の清楚風陽キャお姉さん・種里円香。
なぜか彼女には従順な水斗に、結女は察する――この人、水斗の初恋相手!?
昔の恋は振り切って、今の関係――“きょうだい”を受け入れたはずの元カレと元カノに、未練が渦巻く三度目の夏祭りが訪れる。
結女の決断に元カップルが大いに揺れ動く、夏休み帰省編!
8位
これ説明いる?。。。一応しとくか…………すごい人気のラブコメ。4巻で化けた
以上。終了。
……………特に語るところがないんだよな。マジで。。。しいて語るなら4巻で急に文体が変わって且つそれの理由づけもちゃんとしてあってシリアスに違和感なく移行出来てたのはマジで上手いと思ったよ。今一番好きなラブコメらしいラブコメ…………………とかではないんだけど、純粋な面白さで言えばこれなんじゃねぇかなとは思ってる
君」にさよならを。
6月の進路相談会で顔を合わせて以来、俺と明日姉は学校でも会うようになった。
まるでデートのように出かけることも増え、俺は嬉しい反面……どこか切なさにも似た感情を抱えていた。
それがひどく身勝手なものだということも理解しながら。
明日姉は、東京にいく。物語を「編む」人になるために。
俺は、笑顔でこの人を送り出せるだろうか――。
大人気“リア充側”青春ラブコメ、第3幕。
遠い夏の日。君とまた会えますように。
7位
これも説明のいらないやつ。人気の青春ラブコメ。
徐々に面白くなっていってる作品だけど三巻は話の出来がちょっと違った感ある。特に後半の盛り上げどころは今年読んだ作品でも完成度のレベルが上から三番には入る。
じゃあなんでこの順位なのかって言うと序中盤がスッカスカだから。基本的にキャラの魅力がマジでなくて読んでて苦痛な所も正直ある。ただそれを差し引いても間違いなく面白い作品ではある。あと個人的に今巻では俺ガイルや弱キャラ友崎くんには無い""田舎""を舞台にした良さが遺憾なく発揮されてたと思う。陽キャだの陰キャだのいってても所詮福井という田舎の中でしかないというスクールカーストの狭さが表現されていた
花菱准汰の日常は、起きる⇒学校へ行く⇒遊ぶ⇒寝る。ただそれだけ、省エネで適当であることは彼らしさだった。渡良瀬佳乃は真逆。作業BGMでも、この作業に聴く音楽コレ、食べ物のベスト温度はコレと超が付くほどのこだわり派。
そんな2人はとある補修を通じて出会い、恋にも似た感情を抱くようになる。が、佳乃は謎の奇病に伏すことに。……しかし、奇跡は起きた。彼と彼女は他人となり、性格も変更され、生きることが許された。
――両思いが故にすれ違うことを選んだ、最高に美しくも儚い命の物語。
6位
身も蓋もない言い方をするなら君の名はっぽい話。中盤ぐらいまでの期待感が凄くてどこまで行くんだ!?となってたけど今いち伸び切らなかった印象。書きたいことが多かったのか話がとっ散らかってたんだけど一つ一つが面白いのが罪なんだよな。あらすじからだと全然分からないんだけど結構こだわって書いてあるところが多くて、例えばヒロインは美術部で絵を描いてるんだけどそこの描写がやたら細かかったりする。
この作品で好きなセリフが一つあってピンときたら読んでほしいですね
「……わたしが好きなものを好きでいてくれる人を、わたしは好きでありたい。興味がない人には、わたしも興味を抱かない。それだけのことです」
出来心で女装して演奏動画をネットにあげた僕は、謎の女子高生(男だけど)ネットミュージシャンとして一躍有名になってしまう。顔は出してないから大丈夫、と思いきや、高校の音楽教師・華園美沙緒先生に正体がバレてしまい、弱みを握られてこき使われる羽目になる。
無味無臭だったはずの僕の高校生活は、華園先生を通じて巡り逢う三人の少女たち――ひねた天才ピアニストの凛子、華道お姫様ドラマーの詩月、不登校座敷童ヴォーカリストの朱音――によって騒がしく悩ましく彩られていく。
恋と青春とバンドに明け暮れる、ボーイ・ミーツ・ガールズ!
5位
さよならピアノソナタや神様のメモ帳で有名な杉井光の新作
シンプルに文章が凄い作品。バンドの話だからもちろん演奏シーンがあるのだが、ただただ凄くて圧倒される。音楽への愛が溢れ出てるのが文章から伝わってきてまーー良い
今年一番文章良かったライトノベル何?って聞かれたら『楽園ノイズ』と即答できるぐらいには良い。ただストーリーはちょっとおざなりで最後の展開がどうしてもいただけないのでこの順位
姫宮凪には、友達がいない。それは、自分を恥ずかしい人間と思っているから。有吉羽汰には、友達がいない。それは、人に与える何かを持っていないと思っているから。でも、本当は、ふたりにしか出せない光を持っている。ある日クラスから孤立したギャル。やる気が持続しない女子サッカー部員。そして、夜にひとり、星と会話する少女。虫を引き寄せる少年少女たちの悩みが、彼らをちょっぴり大人にしていく。少しの背伸びが、いずれ背伸びじゃなくなるように―。星降る夜におくる、ヒトと虫の魂が織りなす、とある青春の物語。
4位
今最も面白いライトノベルの青春モノ。読んでない?咎人だよ、アンタ
一巻はそこまでじゃないんだが二巻がほんとに面白い。これが打ち切りなんてあっちゃいけないんだよ、なぁ、おい、読んでくださいお願いします。今このブログ書いてるの半分ぐらいむしめづる姫宮さんが売れたらいいなのお気持ちで書いてるんだわ。青春モノ好きならマジで読んでほしいのよ。面白いから。好きじゃないならまぁいいけど。。。でも好きなら読んで。今ライトノベルで青春モノと言えばむしめづる姫宮さんですよ!!!!むしめづる姫宮さん!!!!!!!!!!!!
話の内容の話はあえてしません。僕のパッションを信じてほしい
記憶喪失の俺はなぜかクラスメイト、幼馴染、女友達の美少女三人から毎日アプローチを受けまくってる。男なら誰もが憧れるシチュエーションの日々、羨ましいだろ? ……この中に俺を殺そうとした子がいる以外は。
3位
完全に僕の好み。万人に受ける話ではないし、不完全燃焼だし、そもそもある程度オスカーワイルドがどんな作品を書いてるのかを知ってないといけないのも大概アレ
幸福な王子がモチーフになっているんだけど、それに関しては作中でもどんな話なのかっていう大雑把な説明はあるし後はオスカーワイルドが皮肉を得意としている作家ってのを頭に入れとけば読めるとは思う。評論家ぶったオタクが好きそうな話なのでそういう方にはマジでおすすめしたい。この作品がファンタジアから出てるのすげー意外で「ファンタジア文庫ってこんな作品も出すんだ(ナチュラルな見下し)」が素で出ちゃったんだよね。ごめんね、ファンタジア文庫
「お兄ちゃんも真面目に生きて、天国を目指そうって気になってきたんですか?」
個人でやっていた運び屋を、会社として運営し始めて早一月。恋人のルーミー、そして社員として雇い入れたバーズアイ姉妹たちとともに仕事を回す日々。経営は苦しいながらもシーモアは、情報屋のフランから「真面目」とからかわれるような幸せに浸っていた。
だがある日シーモアのもとに捜査官から、ルーミーのもとに殺人株式会社から、脱獄した『死神』の捕獲・討伐に協力するようそれぞれ秘密裡に依頼が入る。
一方、『死神』の手による連続殺人事件が巷を騒がせるようになり、街は徐々に無秩序がはびこるようになっていた。はからずも同時期、街には新たなる怪異が産声を上げようとしていて……。
2位
感傷的で地に足付いてる。今のライトノベルだと感傷的な作品は多いんだけど、その中でもこれは頭一つ抜けてると思う。周藤連の作品は写実主義的な所があると思っているんだけどだからかフワフワしてないんだよね。感傷的でありながら地に足が付いた作品になってる。感傷的な作品ってのはどこか現実感がなくて(個人の意見です)そのくせ現実を語りたがるのが最近のライトノベルの特徴(個人の意見です)なんだけど『吸血鬼に天国はない』はその辺が上手く調理されてるのが良い(個人の意見です)
前からテーマ性の強い作品だったけど三巻は本当に上手くまとめてるし、それだけじゃない物語だったてのもまたいいんですよね。
双原灯火。幼馴染の妹で、同じ高校に入学してきた後輩でもある。自称・あざとい小悪魔系。自称・温もり大好きスキンシップガチ勢。そして「自称・先輩を慕う美少女」だそうだ。そんな小悪魔系(?)美少女後輩は、今日も早朝からわざわざ僕を迎えに来ている。ポイント稼ぎに余念がないな。
「せんぱい! 手! 手繋ぎましょう! 温もりくださーい!」
けれども僕は、僕だけは知っている。灯火が本当は照れ屋な子犬系で、手が触れるだけで赤面し、僕をからかいながらも内心テンパっていることを。小悪魔キャラは演技でしかなく、僕に近づく口実でしかないことも。そして――今はまだ、僕を好きではないことも。
1位
本気で一つ頭が抜けてるライトノベル(新作だと)。マジで震え上がるぐらい面白かったので。物語って結局触れてる時にどれぐらい感情が揺れ動くかみたいなところがあると思っていて(勿論それが全てではないが)この作品はとにかく読者の感情コントロールが上手い。どうすれば読者の感情が揺れ動くのかをちゃんと分かってるんですよね。それを実際に書いて出来てんのがまーーーーーーーーーーーーすげぇ
僕は物語に関して長さ至上主義者な所があって所詮十万字でできる事なんて限られてるだろ?ぐらいに思ってるんですけど、特にキャラに感情移入させて心を揺さぶる作品は。でもたまにそういうの度外視してくる物語ってのは確かに存在していてその一つが
『今はまだ「幼馴染」の妹ですけど。 せんぱい、ひとつお願いがあります』
なんですよ。今年でたライトノベルの新作でなんか一つ読もうと思ってるなら迷うことなくこの作品を読んでください。そして心を震わせてください
もしつまんなかったら僕に文句────────────────
言わないでください。僕は作者じゃありません。作者に文句言ってください
終わりです。総括はまだ上半期なのでやりません。では